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ペッツォルト 組曲 ト長調
o san nikki / pianoworks
ペッツォルトとは何者か?とここを見てくださっている方から尋ねられそうですが、すいません、私も詳しいことは分かりません。知っていることといえば、せいぜいのところ、ドイツバロックの作曲家で、ドレスデンでオルガニストをしていた、といったことくらい。しかし、彼のこの作品(の一部)は、すべての音楽愛好者が知っていると言っても過言ではないのです。
そろそろ種明かしをいたしましょう。彼こそは、「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集(1725年)」に書き込まれた、ト長調+ト短調の2曲のメヌエット(BWV.Anh114.115)通称「バッハのメヌエット」と呼ばれる曲の真の作者なのです(れーそらしど、れーそっそっ、で始まるあれです)。
そのメヌエットを含む組曲の全曲は、現在、赤い表紙でおなじみのウィーン原典版の「アンナ・マグダレーナ・バッハのクラヴィーア小曲集」の中に付録として収録され、手軽に入手できるようになっています。全曲を通じて平明で親しみやすい作品ですが、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグのバロック組曲の定番の曲のほか、最初に前奏曲、サラバンドとジーグの間に、ブーレと件のメヌエット(とトリオとしてのト短調メヌエット)、そして締めくくりにパスピエ(とトリオ)がついており、なかなか本格的。組曲全体の中に「メヌエット」をおいてみると、また新たな魅力が感じられるかもしれません。また、簡潔ながらも一通りの舞曲がそろったこの作品には、バロック組曲への入門曲としての価値もありそうです。
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お薦めの音楽書
o san nikki / pianoworks
弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学
ジャン=ジャック エーゲルディンゲル著 米谷治郎 、中島弘二訳(音楽之友社)

長らく絶版状態でしたが、先ごろ増補改訂版が出ました。ショパンの研究書は数あれど、彼の肉声を聞く思いがするこの本は、ピアノを弾く人、ショパンを愛する人にとってかけがえのない価値をもつ「必読書」であるといってよいように思われます。
これは、いってみればブランシュヴィク版の「パンセ」のような編集による本で、ある特定のテーマ(例えば運指法など)、あるいは個別の曲ごとに項目を立て、ショパンとじかに接した弟子や友人らによる、バラバラで断片的な証言を巧みに配列しています。そしてそのことによって音楽や、ピアノ演奏に関するショパンの考えや信念が浮き彫りにされ、加えて編者による非常に充実した注解がその深い理解を促してくれます。
巻末には、ショパンによるピアノ教本の草稿や、ショパンの弟子が使用し、彼自身による書き込みがある楽譜についての情報が付属しており、「個性ある演奏」というものを求めるピアノを学ぶ人や愛好家が、本書によって今一度、ピアニストの中のピアニストにして、大音楽家であるショパン自身の教えに立ち返り、じっくり考えてみることは大変重要なことであるといえるでしょう。
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モーツァルト:6つのウィーン・ソナチネ
o san nikki / pianoworks
これは、モーツァルトのピアノ曲の中でも異色の存在の曲集です。いま、モーツァルトのピアノ曲と書きましたが、より正確にはモーツァルト「原作」のというべきでしょうか。つまり、このソナチネは木管三重奏のためのディヴェルティメント(K.Anh239)からの他者による編曲なのです。
どの楽章も短く、親しみ深い性質を持ち(ジュピター交響曲でおなじみのモティーフが聞かれたり、まるで「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のような主題を持つ楽章もあります)、簡潔の極みでありながら、どこを切ってもモーツァルトならではの多彩な表情が響いてくるこの作品は、モーツァルトのピアノ曲がもつ豊穣な世界への導入として、またとないものとなっています。「ソナチネ」のタイトル通り、技巧的にも比較的平易であることから、大人になってからピアノを始められた愛好家の方にもおすすめです(国内でも出版されています)。
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シューマン=ドビュッシー:6つのカノン風練習曲
o san nikki / pianoworks
今年はモーツァルトの生誕250年のメモリアルイヤーで盛り上がっていますが、他にもショスタコーヴィチなど、今年が記念年となる作曲家がいます。シューマンも今年が没後150年の節目です。先日、朝日新聞が行ったクラシックの作曲家に対するアンケートの結果を見たところ、「好きな作曲家」については、モーツァルトが圧倒的な一番人気なのに対して、シューマンは相当な不人気ぶり。
(詳しい内容は ttp://www.be.asahi.com/20060311/
             W17/images/08DNP016.jpg をどうぞ)
ただ、よく考えてみると、一般に良く知られているシューマンの曲というと、「トロイメライ」くらいしかないことに気がつきます(ピアノを勉強したことのある方なら、さらに「楽しい農夫」を思い起こすかもしれません)。実際のところ、シューマンは有名なようでいて、あまり知られていない作曲家なのではないでしょうか。
さて、この作品はそんなシューマンの中でもことにマイナーな部類に属しています。というのも、これはペダルのついた特殊なピアノのために書かれたもので、残念ながらそのままで普通に演奏できるものではないのです。ペダルフリューゲルと呼ばれるこの楽器にシューマンは大きな将来性を感じていたらしいのですが、その予測は完全な的外れに終わり、作品だけがひっそりと残されました。
しかし、曲はシューマンらしいふくよかな音楽性のあるとても美しいもので、つくづく知られていないのが惜しい存在です。幸いなことに、ドビュッシーによる2台4手用の編曲が日本で出版されています。技巧的にはそれほど難しい作品ではないので、ぜひチャレンジしてみてください。
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